ハナビラタケにはβ グルカンが豊富で動物実験でがんが100% 消失の実力はタダモノではない!
ベータグルカンとは、多糖類(特定の糖質がいくつか結びついた物質)の1つです。キノコに多く含まれていることが知られ、抗がん作用があるといわれています。β グルカンは糖の結合のしかたによってβ (1-3)、β (1-4)、β (1-6) という種類に分けられます。
抗がん作用があるといわれているのは、ベータ1.3Dグルカンです。ベータ1.4Dグルカンはセルロースのこと。β (1-6)グルカンの抗がん作用は極めて小さいといわれています。
1998八年、私のもとに、研究の依頼がありました。「人工栽培に成功したハナビラタケというキノコにβ グルカンが非常に多く含まれているので調べてほしい」という内容でした。
ハナビラタケは、関東より北にある高山のごく一部に自生しているキノコです。人工栽培が成功するまでは「幻のキノコ」と呼ばれていました。
ハナビラタケに含まれるβ グルカンの量を調べてみると、驚くべき結果が明らかになりました。ハナビラタケには、アガリクスやマイクケの3倍以上にもなる、100グラムあたり63.2グラムものβ グルカンが含まれていたのです。しかも、そのほとんどがβ (1-3) グルカンであることもわかhソました。「ハナビラタケには強力な抗がん作用がある」と考えた私は、がん細胞を移植したマウス(実験用のネズミ) に対し、ハナビラタケからβ グルカンの抽出法を変えたり、与える量を変更したりして実験を繰り返してきました。
人間のガンにも有効
人間の血液を使った実験では、ハナビラタケのβ (1-3) グルカンを加えるとサイトカインの量が増えるとわかりました。サイトカインはたんばく質の一種で、全身の細胞にがんの存在を知らせる伝令役です。サイトカインの増加は、免疫力が向上したことを意味します。
分子が大きい物質は腸で吸収されないため、経口投与 しても効果がありません。ハナビラタケのβ (1-3) グルカンは分子が大きいものの、β グルカンの受容体を刺激しサイトカインを増やして、がん細胞に対抗することがわかりました。
数々の実験からハナビラタケの抗がん作用に自信を持ったグループは、吉田憲史医師が総院長を務めていた熊本市表参道吉田病院と共同研究を行いました。
当時、独自の免疫療法を行ってがんの治療実績を積んでいた吉田医師は、よりいっそう効果を高めるにハナビラタケのβ (1-3) グルカンを活用したのです。
肺・大腸・胃・前立腺・膵臓・乳房・卵巣・子宮の進行がんの患者さん14人(男性4人・女性10人、年齢は44~75歳) に、免疫療法と併用して、ハナビラタケのベータ1.3Dグルカンを1日300ミリグラムを6ヶ月間にわたって飲んでもらいました。
患者さんの中には、骨やリンパ節に転移していた人が4人いました。試験の結果、がんが消失した人が4人、50% 以上縮小した人が5人で、改善率は64.2% にも上ったのです。試験の内容は、2002年に日本癌学会で発表され、注目を集めました。現在、ハナビラタケは全国の医療機関でがん患者さんに活用されています。
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