2013年7月5日金曜日

「赤ちゃんが嫌いなものは大人も控えるべき」

また、「赤ちゃんが食べるものの順番は、大人にとっても大切な順番」という言葉も目安になります。つまり、赤ちゃんが食べないようなものは、大人も控えなければならないものだということです。
赤ちゃんはウィスキーを飲みませんし、ビールも飲みません。だから、これらは大人も控えたほうがいいということになります。
こう考えれば、非常にわかりやすいんです。赤ちゃんが食べる順番は、おっぱいが終わったら離乳食になって、次に食べるものはジャガイモとか、サツマイモを裏ごししたものです。その後にカボチャなどの野菜になるわけです。おっぱいは別にして、この順番が大人にとっても大切なものの順番だということなんです。
若いお母さんはみんな、「うちの子供は野菜が嫌いだ」と言うんですが、嫌いではないんです。まだ食べなくていいから、食べたがらないだけなんです。
たとえば、子供はミョウガは食べませんし、ラッキョウも食べません。ミョウガやラッキョウは、オオバとかネギと同様に薬味みたいなものですから、命には関係ないんです。
赤ちゃんは、命に大切なものから順々に食べ始めて、やがて野菜、肉、魚などを食べるようになります。
さらに成長するに従い、まんじゅうとか、ケーキといったお菓子の類も食べるようになり、大人になると、ウイスキーとか、焼酎のようなお酒を飲むようになります。
そして、年齢を重ねて老いてくると、言いにくいことですが、赤ちゃんの頃の食事に戻ってくるようです。最後は病院に入院して、お粥か重湯を食べて、重湯も食べられなくなると、もう水しか飲めなくなります。そうすると、普通の病院の場合では、そこらじゆうに管を入れられて、点滴されてしまうというわけです。
赤ちゃんが食べられないものは、大人にとってもおおよそ控えたほうがいいというのは、食生活の大きな目安になります。次に、赤ちゃんにとって、何が一番いい飲み物なのか考えてみると、それはまず水です。では、お茶はどうでしょう? 赤ちゃんは緑茶を飲まないですね。緑茶が健康うんぬんにいいなどというのは、ビタミンC が云々といった単純な発想です。
一番いいお茶は何かといったら、赤ちゃんが飲める番茶に決まっています。これは、お年寄りにも体にやさしい飲み物なのです。お腹を壊して水分を多量に失ったときによいのは「お番茶」です。
食生活の目安になるのは、まず、赤ちゃんが好みそうもないものは、大人にとっても控えておいたほうがいいということと、もう一つは、その土地、その季節にとれるものを食べるということです。全部こう考えれば、大きな間違いにはなりません。
下手な考えよりもよほど単純明快だし、現実的です。ただ、野菜や果物がわかりにくいなどということはありますが、おおよそのことはわかるはずです。

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